植物採集の標本を簡単に作る方法[夏休みの宿題対策]

自由研究

夏休みの自由研究に何をしていいのかわからない子供たちも多いかと思います。

「自由」となっているだけに、何をしてもいいけれど、何をしていいかわからない。僕も小学校や中学校の頃そうでした。「自由」の中には子供たちの発想が求められている部分もあるのかも知れません。
ただ、時間がない場合は、新しい発想で作り出すよりも、やはりこれまでに誰もが行ってきた自由研究をやってしまうのが楽な方法です。

自由研究で何をやるか悩んだ際には、研究ジャンルを先に選んでみることをお勧めしました。

夏休みの自由研究に困ったら、研究ジャンルを選ぶことから始めよう
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上記の記事も一緒にお読みください。

今回のこの記事では、難易度が比較的に低い採集系の研究のジャンルから、植物採集についての簡単な取り組み方を説明したいと思います。

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意外と簡単にできちゃう植物採集のやり方

植物採集を簡単に行う方法でまず気に掛けなければいけないことは、採集する植物の選び方と採集する場所の選び方です。

採集する植物は身近にある雑草

植物採集のには、どうしても、きれいな花が咲いている植物であったり、自分が名前をよく知っているを選びがちです。でもそんな風に選ばなくても構いません。
どちらかというと自分が名前さえ知らないような、どこにでも生えている植物を選んだ方がいいと思います。
いわゆる、「雑草」を選ぶことが植物採集を簡単に進めるコツになります。

雑草はどこにでも生えています。
探す手間も省けますし、多くの種類を簡単に採集することが出来ます。
きれいな花を探すよりも道端の雑草を採集することをお勧めします。

 

採集は近場や家の周囲

植物採集の植物を探すためにわざわざ遠方まで足を運ぶことはありません。前述したとおり「雑草」を選ぶことで、庭先や近所の公園など、近場で植物を採集することが出来ます。
植物採集の手間を大きく省くことが出来ます。

もちろん、雑草ではなく自分で決めた植物を探すのでも構いませんが、夏休みにそれほど時間を掛けずに課題を済ませたいのなら、近場で採集できる方がずっと楽なのです。

雑草を選ぶことで広がる研究成果

雑草は意外に種類が豊富です。でもよく見かけるわりに名前を知らない植物なのです。
学生の頃、僕は友人から「雑草という名の植物はない」というような格言を受けたことがあります。
どんな植物でも名称はあります。身近な雑草の名前を知ることは、一見何の役にも立たないことかも知れませんが、もしかしたら子供たちに知ることの大切さや興味を持たせることが出来るかも知れません。

 例えばカタバミという植物

 

よく見かける雑草ですね。カタバミと呼ばれる植物です。
でもこの画像の植物はカタバミという植物ではなく、もしかしたらオッタチカタバミという種類なのかもしれません。違いについては微妙なのでよく調べないと判断は難しいのです。

このように雑草は似たようなもので、幾つもの種類が存在します。
その違いなどを研究するだけでも単なる植物採集を植物の研究にまで高めてくれるわけです。雑草といえど、その一つの種について浅く深く知ることで、面白い自由研究のネタになるわけです。

植物採集の標本の作り方

標本の作り方は、それほど難しくはありません。お父さんお母さんの中には、小学校、中学校の頃に標本を作製した方も少なくはないでしょう。

 台紙を作る

台紙は厚紙やマニラボールを用意します。
用意した台紙に薄いペーパーを(僕は半紙を使用しました)のりづけします。
標本用紙として市販しているものもあります。

 

 植物を採集する

採集する植物は根まできれいに採取して下さい。
引き抜くときに根を切ってしまうので、スコップ等で土ごと堀り出す方がいいと思います。注意しながら採取しましょう。

 

 採取した植物を乾燥させる

キッチンペーパー等で抑え新聞紙に挟み込みます。吸水用のキッチンペーパーを1日1回程度交換して乾燥させます。乾燥までの時間は植物によって異なります。葉が長い場合は、V字かN字に折り曲げて乾燥させます。

 

 台紙に植物を貼り付ける

とめ紙を使いのりで貼り付けるのが理想的なのですが、簡単に済ませるため、僕はマスキングテープで留めました。
葉が広がるように留めていきます。標本用のラベルを貼り付けるので、その分の余白も空けておきましょう。

 

 標本用ラベルを貼り付け製本する

各植物の標本にラベルを貼りつけます。面倒なら余白に書いてしまっても構わないでしょう。
ラベルには、

・学名
・和名
・採集場所
・採集年月日
・採集者

などを記載するといいと思います。また、備考欄を設け、その植物について調べたことを記載してもいいのではないでしょうか。

製本は台紙の上の部分に穴を空けて表紙を付け、綴り紐で留めるといいと思います。
これで標本の完成となります。

もちろん、採集した植物の名称等を調べなければなりませんが、僕がやっていた頃は、これが一番手間が掛かりました。植物図鑑で調べたり、夏休みの終わりの頃に専門の先生が学校で「名付け会」開催してくれて、そういった所で調べていましたね。
今はインターネットで調べることが出来るので、植物の名前を調べるのは比較的楽にできるのかも知れません。

まとめ

どうでしょうか。
採集する植物をどこにでも生えている雑草を選ぶことや身近で採集することで、簡単に自由研究の課題を完成させることが出来ます。
また、同じ植物でも違う種類を揃えたり、その違いについてレポートを付け加えることで、より深い植物採集という自由研究になるのではないでしょうか。

雑草だけではなく、例えば花の咲く植物で、採集を行うなら花弁の枚数ごとに採集したり、花弁だけを採集してその形や色ごとに標本したり、調べたりすることで、色んなバリエーションの植物採集という自由研究を行えるでしょう。

植物採集は手短にできるわりに、自身でその内容を深めることで、凝った研究に取り組めるジャンルとなります。
夏休みの自由研究として是非親子で楽しんでみて下さい。

 

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