読書感想文の本が選べないとき。
夏休みの読書感想文の本を選びに困っているお子さんやお父さんお母さんはいませんか。
夏休みの読書感想文。
どんな本を読もうか、どんな本を読ませようか、悩んじゃいませんか。
学校からは、その学年に合わせた推薦図書なんてのも紹介されているので、それらしい本を読まなくてはいけないと思ってしまいがちですが、でも、そんなの関係ないんです。
読書感想文は、読んだ本で評価されるのではなく、感想文が評価の対象です。
どんな本を読んでも悪いことはありません。
どんな本でもいいんです。
その本を読んで感じたことを文字として残す。
それが読書感想文なのです。
とはいうものの、
もう数日しか夏休みが残されていない場合、本を読む時間さえない場合、どうしたらよいのでしょうか。
この記事のように絵本を選ぶというのも一つの方法ですが、ここではもう一つの方法を説明します。
読まなくてもいい本を選ぶ。
読まなくていい本って一体どんな本。
読書感想文を書くには本を読まなくてはいけないなんて、誰が決めたんですか。
実は本を読まなくても読書感想文を書く方法があるんです。
(いやいや、読書感想文なので読んだ方がいいんですけどね)
過去に読んだことのある本。
読まなくていい本。
その一。
わざわざ、夏休みの読書感想文のために新たに本を読む必要はない。読まなくても感想文が書ける本を選べばいい。
それは、
以前に読んだことがあって、その内容が記憶に残っている本を選ぶことです。
読んだことのある本であれば、概ねあらすじや概要もわかっているから、全部を読み直す必要はありません。
自分の気になった箇所を読み返して、感想文を書けばいいのです。
これなら、読む時間がなくても読書感想文が書けますね。
もちろん、実際に本を読んで書くことが読書感想文の当たり前です。
読書感想文が夏休みの宿題に出される理由も、長い夏休みの期間中に子供たちに一冊でも本を読んでもらい、読書に親しんでもらおうということが本来の趣旨なんです。
が、
友達との遊びに夢中になったり、部活や家族旅行、その他の勉強など、最近の子供たちは忙しいわけで、本を読む時間がないという子供たちも少なくはありません。
なので、夏休みに本を読めなかった場合には、以前に読んだ本を思い出し書いてしまうのも一つの方法です。
ちょっとズルい方法ですけどね。
よく知っている昔話や童話、寓話。
読まなくていい本。
その二。
もう一つの読まなくていい本は、昔話や童話、寓話です。
これなら、小さい頃に読み聴かせてもらったりして、物語の内容が記憶に残っているはずです。
良く知っている物語だし、読み返す必要もない。
しかも、昔話や童話、寓話には、世の中を皮肉った内容のものや批評的な内容を含んだ話しが少なくないのです。
読み解いていけば、社会的風刺であったり、政治的風刺であったり、哲学的解釈であったり、道徳的戒めであったりと、意外に中身が濃く深いものの方が多いのです。
なので、昔話や童話は読書感想文の題材として、実は非常に適している本だと僕は考えています。
※イソップ物語
おなかをふくらませたきつね
特にイソップ物語などは、社会批判が込められている内容の話しも多いので読書感想文にも適している寓話集です。
イソップ物語は江戸時代に伊曾保物語「いそほものがたり」として翻訳され、仮名草子にまでなっていて、誰でも一度は読んだことや聞かせてもらったことがある寓話集です。
内容を覚えているお話しの多いので、読書(しない)感想文を書く本としては、イチオシです。
本を読まなくても感想文は書ける。
あくまで、読書できない時の方法です。
せっかくの夏休みなので、一冊でも本を読むことを勧めます。
忙しかったり、遊びに夢中になり過ぎて、本を読む時間が作れなかった子供たちには、読まなくてもいい題材で読書感想文を勧めてみて下さい。
でもこれは最終手段なので、出来れば読んで欲しいです。
そう言えば僕は、小学校3年生の時に夏休み中に本を読むことができず、父親から、苦肉の策だとこの読まない読書感想文の書き方を教えられ、このインチキ裏技で読書感想文を書いたことがありました。
もちろん、読書感想文という宿題は、感想文を書かせることが目的ではなく、長い夏休み期間中に読書の習慣を持たせることが本来の目的で、その証拠として感想文の提出があります。
書けなかったら提出しないという選択肢もあります。
ただ読書感想文の提出ができないことでペナルティや何らかのデメリットが生じる場合は、やはり本を読むことよりも、読書感想文を書いて、とにかく提出するということが重要になります。
であれば、読まなくてもいい本で読書感想文を書いてみるのも一つの選択肢になると思います。
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